諦めるか諦めないかの葛藤の中で見つけた動画↓
http://d911topdog.com/voice-jp/categories-jp/pulling-on-the-leash/
「これだ!!この人に一度見て貰いたい!」
「最後の賭け」
「諦める前にもう一度だけ・・・」
問い合わせメールを送ったら直ぐに返信が来た。
なんと質問事項21個!
前のトレーナーさんは全然質問なんてなかったのでびっくりした。
散歩時だけではなく留守番時の環境・室内での様子・健康面・運動量
セッションまでの1ヶ月間で10通ぐらいの細かいやりとり。(しかも長文)
solaさんはフルで働いていらしゃり犬3頭
その時間の中でここまで労力を割いてくれる事
そして文章の中で
「今までハンドサインなどご夫婦で良く頑張りましたね」
「桃子の場合は、他の子よりも時間もかかるかもしれませんが、
という言葉に「ああ、一緒に考えて貰えるんだ・・・」と心強く思いました。
そんなこんなであっという間に1ヶ月が経ち
当日、8月だった事もあり夕方からのセッション。
最初に感激したのはsolaさんがハンドサインを覚えて来てくれたって事。
パッパッと「NO」や「フセ」のハンドサインを出すsolaさんを見て
「ハンドサイン覚えてきてくださったんですね」と言ったら
「え?だってこれが桃子との言葉でしょ?当たり前当たり前~w」って。
これ、当たり前の事じゃないんです。
現に前のトレーナーさんは「NO」も何一つ覚えていなかったもんな。
「有難いなぁ」と思いました。
・・・で
『家の中でどう繋がるか』を中心に家の環境チェックや接し方
- サークルの位置
- クレートの必要性
- 現在のサークル位置での桃子の心理
- プロング・ドミナントリードの正しい使い方
- 「NO」の伝え方
- 「桃子が諦める」とはどういう事か
・・・などなど。
一番言われたのが「声を出す事」
そうです、私達は今まで声を出していなかった。
桃子には必要じゃないと思っていた。
言い訳になりそうだけれど、
『言葉や声の大きさや強さで伝える事が当たり前』だった今までの生活。
「言葉」を発する事でこちらは「伝えた」気分になる。
「だめ!」と声を発するとその分、体のジェスチャーが小さくなったりハンドサインを出さなかったりする。
だから桃子が我が家に来て「耳が聞こえない」と知ってから「声による言葉」をタブーにした。
「声」を発さないとハンドサインやジェスチャーを必ず出す。
ハンドサインとジェスチャーを使ってどう表現すれば桃子に伝わるか私達が意識するようになる。
「耳の聞こえない桃子」に「私達が慣れる」為に必要だった事だけど
八方ふ塞がりになり追い込まれてゆく中で
そのハンドサインやジェスチャーに心がこもらなくなっていたんだと思う。
solaさんはそれを見て「声を出して!」…と。
私達の感情を私達自身が聞いていなかった。
私達が自分の感情を把握していないのだから桃子に伝わる訳がない。
ハンドサインだけの「いい子」は私達にとっても「いい子」でしかない。
でも声を出すと
「いい子」
「いい子~!」
「いい子ぉぉぉぉぉ!!!!!」
「いい子ぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
しまいには
「いい子ぉぉぉ~!桃子良くできた!天才!すごいじゃん!!」
・・・なんて言い出す。
これは自分の言葉に自分がノッて嬉しさがほとばしる。
おのずと桃子を撫でる手も違ってくる。
(・・・あ、ここまで褒めると興奮したりウザがられたり不審がられたりしますが・・・笑。例え話しですw)
「声をとにかく出して!」と何度も何度も言われたけど
この9ヶ月間で染みついたクセはなかなか抜けなくて
セッションから5ヶ月たった今もまだ人間のトレーニング中です(特に寡黙派の彼がw)
セッション話から脱線しましたが、
「少し外に出てみましょうか~~」といざ外へ
どこから興奮が始まっているのか・・・でリビング・玄関での興奮の下げ方
後ろに下がらせる方法やコレクションの入れ方
・・・全然上手くできない。
ここでも「声出てないよ~~!!声だして!!」と厳重注意(笑)
solaさんがハンドリングを変わってくれてその迫力にびっくり。
桃子がしようとする行動の先を行き一瞬で封じて「NO!」
ダラダラ行動が染みついた私達は正直その瞬発力を直ぐには真似出来なかったなぁ
でもこれも「意識」の問題
車の運転でも「かもしれない運転」を心がけましょう・・・って良く聞きますね。
「大丈夫だろう運転」ではなく「飛び出してくるかもしれない運転」
前後左右、背中にも目を付ける
まじ、人間のトレーニングだわ。。。。
一番大切な事も教わった
「全ては犬を守る為」って事
室内の興奮も道具もコレクションも後ろに下がらせて歩く事も人間の為じゃない。
私達が桃子の安全を守る為のもの。
あーーー・・・なんか色々書きたい事が出て来て凄く長くなってるな・・・
感じた事や思った事はこの先も書く機会があると思うのでとりあえずセッションの内容を書いてしまいます。
「諦める前にもう一度だけ・・・」
と思った散歩時の引っ張りはというと・・・
翌日撮ったビフォー&アフター(今見るとコレクション悪いな~)
ビフォーとアフターの間がやたらと長いです。
ビフォー&アフターじゃなくて、正確にいうと「意識の違い」
な~~~んにも考えず散歩に出たバージョン(この動画の長さで引き返した)の後にもう一度家に戻り
1時間ほど時間をかけて道具を付けかえリビング・玄関・ポーチでの興奮を落として外に出た時の違い。
実験してみたけど道具だけ変えてな~~~んにも考えないで外に出たらあっぱれな程引っ張りました。
(実験するなよって感じですが・・・汗)
道具じゃない、やっぱり飼い主次第なんだなぁと実感。
そしてセッションの締めくくりは「音の変わりになる道具」
リモートコントローラーで振動を送って「呼ぶ」
正しい使い方を教わり、桃子にも「この振動はお前を呼んでいる合図だよ」って教えて
桃子から見えない所から
「桃子ぉーーーーーーーー!!」
って声を出して呼んでみたら・・・・
あーーーーー駄目だ・・・
この瞬間を思い出すと今でも泣けてくる
えっと、そうそう「桃子ーーー!」って声を出したら
すっごく、すっごく嬉しそうに
本当に嬉しそうに
もう脚がもつれて転ぶんじゃないかってくらいに
嬉しそうに私の所に飛びこんできた桃子
その瞬間嬉しくて嬉しくて嬉しくて
普通の犬だったら何でもないこの瞬間を
私はずっとずっと諦めていて
ずっと桃子を探して
ずっと桃子の後ろばかり追いかけていて
呼んだあと何故か脱力した桃子を撫でながら
ボロボロと涙がこぼれて泣いてしまって、
彼も同席していた友人も「え?そこまで?」とドン引きする中
solaさんが
「本当によく今まで頑張りましたね」
って一緒に涙ぐんでくれて
あ~~~駄目だ、こうして書きながらも涙が止まらない(笑)
本当に嬉しかった。
だってこうして呼んだ事がなかったから。
「桃子」と呼んでも振り向かない桃子。
一生懸命二人で考えた「桃子」という名前でさえ
意味が無いと思いかけてた。
だから
「桃子ぉぉぉーーー!」と呼んで
「わたし?!わたし?!わたし?!
今わたしの事呼んだでしょーーーー!!!!」って飛び込んで来る桃子の姿が
本当に可愛くて可愛くて嬉しかった。
今までの9カ月間の色々な何かが涙と一緒にドバァ~~~と流れて行く感じ。
記憶が薄れ前後している部分もあるしこの後もブレたり勘違いしたり色々あるんですが
「これからも どうぞこの時の優しい気持ちを忘れずに、進んでいっていただければと思います。」
↑↑↑
5ヶ月経った今でもどうやらコレは忘れていないようです!!
う~~~ん、なにか色々書き忘れている事がある気がするのですが
すごく長くなってしまっているのでここら辺で。
あ、ちなみにこれ以降
散歩後の水がぶ飲みが無くなりました。
一杯じゃ足りずおかわりまでしていた水。
飲んだあとは口を空けて倒れハァハァ。
起き上がってまた水補給。
でも今は夏であっても一口飲んで冷たい床でゆっくりと体を冷やす感じ。
こういう変化を見て初めて
「どれだけ今までの散歩が桃子の体へ負担をかけていたのか」を知りました。
引っ張りがどれだけ体に負担をかけているか
興奮がどれだけ寿命を縮めたり病気を誘発するのか
知らないからこそ問題意識がない。
だから「知る」って凄く大切だなぁと思いました。
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