「はじまり」カテゴリーにした『2014/12/15同居人が増えました』記事↓
http://momoko.calyn-house.com/?p=77
これは「改装ブログ」での報告記事をコピペしたもの。
改装ブログネタはあくまで「DIY」に特化していて
それ以外の情報はできるだけ載せたくないという小さなこだわりがある。
気になっていたDIYブログが
いつの間にか子育てブログになったりペットブログになったりするのを見ていて残念に思った事があったので
最初に決めたテーマからははみ出さず
そのテーマで検索した人がある程度満足する情報源でありたいなぁ~というこだわり。
だから桃子だけの写真は載せない。載せたくても載せない(笑)
桃子ネタは犬ドアとか柵作りとかあくまでDIY作業のみだったので
「同居人が増えました」記事もドバドバ~~と書いて終了。
今回このブログを作ったのは桃子ネタに特化したtwitter「140文字」という制限の限界。
手軽なのはいいんだけど、う~~~んもう少し細い所まで考えて書きとめたいなぁと。
・・・で、ブログを作って記事を書きだしてみたら
『2014/12/15同居人が増えました』記事ももう少し掘り下げたいなぁと。
今だからまだ覚えてる事があるし、でも来年には忘れちゃってる事もあるしねー。
って事で、さぁ、1年前を思い出すぞ。(既にフリーズ。。。orz)
補足として書き足したいとすればやっぱり「耳が聞こえない」と分かった数日間かな。。。
気が付いたのは2週間目。(詳細はこちら→http://momoko.calyn-house.com/?p=77)
金槌で頭を打たれたみたいになって、友人が遊びに来ていたので
その動揺を隠すみたいに車でスーパー買い出し。
家を出て運転しながらボロボロ泣いた。
「耳が聞こえない」事がショックで泣いたというよりも「桃子が不憫」で泣いた。
この2週間それに気が付いてやれず桃子は混乱しただろうな・・・とか
「桃子」という名前でさえあいつにとっては意味をなさない物なんだな・・・とか
呼んでも振り向く事はないんだな・・・とか
呼んだら他の場所からぴょーんと駆けてくる姿も見れないんだな・・・とか
耳が聞こえないのではなく「難聴」なんじゃないか・・・とか
友人が帰ったら耳の病気を調べよう、耳が聞こえない場合の躾方をしらべよう、その前に聴覚検査が出来る病院を調べよう
そんな事を考えながら車を停めてボロボロ泣いた。
そして、この事実を知った彼は一体どんな反応をするだろうか・・・と少し心配もした。
きっと「返してこい」とは言わないだろう。それは絶対言わない。
でも引くかもしれない。
もともと動物好きじゃないから「面倒臭い物」を見るみたいな顔をするかもしれない。
そういう顔をされたらどうしよう
もしそんな顔なんて見たら私は彼の「人としての本質」を疑って落胆してしまうんだろうなー
その「落胆」がきっと離婚につながるんだろうなー…などなど。
「え?犬ごときで?」と言う声も聞こえてきそうですが(実際友人に言われた)
「犬」だからじゃないんです。
「泣いている人を見て馬鹿にしたようにクスっと嗤った」とか
それをたまたま見てしまったって云う様なそういう類の一瞬。
でも帰ってきた彼は凜とした顔をしていた。
笑うでもなく、
困った顔をするでもなく、
桃子を抱き上げて
「関係ない」・・・と言ってくれた。
それで私はまた泣いた。
そこから私は
- 耳の病気
- 耳が聞こえない場合の躾方
- 聴覚検査
を鬼検索。
ネットを漁るうちに「犬に障害があった場合は繁殖者に知らせる事」という一文を見つけた。
そこで初めて「あ、ペットショップに連絡しよう」と思った。
お金とかそういう事は全く考えてなくて感覚的には「相談したい」という気持ち。
電話をしたらむこうはビビッて
まずはショップのかかりつけ病院で診てもらって「証明」云々。
万が一耳が聞こえないのであれば「代犬」か「10%の返金」
「証明」「代犬」「返金」
そのワードに単純に怒りが湧く
「代犬はしません・・・できません・・・考えていません」と言っているのに
オウムの様にそのワードを繰り返し「責任者に電話させます・・・」とか「担当者が不在でして・・・」とか
「そっちがそう出るなら」と頭を切り替えて戦闘モード
「10%の返金ってたった17000円ですか?
6ヶ月になるまでそちらに居て気が付かなかったんですよね?
兎に角 証 明 が必要なら行きますので責任者も立ち合ってくださいね」
わずかな救いが翌日桃子の担当者?が電話をくれて「長い間ショップに居たのに気が付かなかった」と「証明」なしで心から謝ってくれた事。
彼はきっと「桃子の耳は聞こえないかも」と聞いた瞬間、納得する物があったのだと思う。
恐縮する彼に私は
「代犬なんてしませんから、大丈夫ですよ。最後まで面倒みます。
それにある意味そちらが気が付かなくて良かったとも話してるんです」・・・と。
そして「証明」と話し合いの場がやって来て
獣医は手をパンパン叩いたり後ろから呼んだりしたあと
無機質で事務的に
「聞こえませんね」
の一言を責任者だけに向かって言って書類をいじりだす。
そりゃそうだよね、
健康診断も予防接種も全部あなたがやったんだもんね、
私達の目は見れないよね・・・と心の中で静かに思う。
「あの・・・耳が聞こえない犬の躾方法とかご存知ですか?」と話を切り出したら
「まぁ~~老犬になると耳が聞こえなくなる犬は結構多いですからねぇ~~普通~~に暮らしてますよ。」・・・で切り捨て。
責任者もその問いには答えずただヘコヘコして
「本当に代犬しなくて宜しいのですか?」とか
「お客様のその行動に感動しました」とか
おしまいには表面的な涙目になって、半額の返金とこの件に関しては今後不問にするという契約書にサイン。
「今後このような事がないように一層努めてまいります」とありきたりの一礼。
ちがう、私が欲しかったのはそんな事じゃない。
「耳が生まれつき聞こえない犬とこれからどう付き合ってゆくか何を教えてゆけばいいか」
その情報が少しでも欲しい。
トレーナーさんとか、そんな飼い主さんとか、そういう本とか雑誌とか、なんでもいいから情報が欲しい。
大丈夫だ、やっていけるって思いたい。ただそれだけ。
私がお店側なら出来るだけ調べてみる。
「何も得られないかもしれないけれど調べてみます」ってせめて言う。形だけでも言う。
私事になるけれど
住宅関係の仕事に務めているので注文住宅を建てたお客さんから時々連絡がある。
「なにか良い照明しりませんか~」とか「ソファーでオススメの店ありますか~」とか「どんな植物植えたらいいですかね~」とか
半年後でも2年後でも連絡が来る。
私は普通に調べる。だって私は家が好きだもん。
インテリアや家を素敵にしたいって人の気持ちが分かるもん。
頭の中にある情報は普通に取り出すし、情報がなかったらカチャカチャっと調べる。
検索した3時間は無償だけれど、それが「家に携わる私の引出し」になって他のお客さんや会社のプラスになるかもしれない。
だから頼まれなくても気になって「調べちゃう」
・・・例え話が長くなってしまったけど、
要するに私はそんなものを求めるのもあって「証明」しに行ったものの、見事に撃沈(笑)
自分で調べるしかないんだと腰を据えて
「耳が生まれつき聞こえない犬とこれからどう付き合ってゆくか何を教えてゆけばいいか」を検索。
情報は少なかった。
そういうブログも1個くらいで子育てブログ兼用だったから具体的な事もあまり書いていない。
情報が少ない中で見つけた物です。
- Barry Eatonの「聴覚障害犬のトレーニング」
- Deaf Dog Education Action Fund(←英語が得意な方)
- 耳の聞こえない犬、手話を覚えそして人は家族をつなぐ
- 耳が聴こえず捨てられた犬、なんと手話を覚える
これくらい。
・・・「これだけ通じるんだ」と知れたのは良い事だけれど
もっと細かい事が知りたかった。
6ヶ月の桃子と「これからどう付き合ってゆくか何を教えてゆけばいいか」
耳が聞こえない犬と関係を構築してゆく過程が分かる情報が欲しい。
掲示板でも「うちも耳が聞こえないのでオスワリしかできません、あとは自由にさせてます~」とか
ちがう、そうじゃない。
私達が桃子と築きたいのはそういうのじゃない。
唯一救いになったのはこちらのブログ
(こちらの犬は途中から耳が聞こえなくなったようです)
・・・で翻訳してくださっているシーザーミランの文章。
(※転載は禁止されているのでURLです⇒http://soblessed.exblog.jp/20108361)
このシーザーの文章には本当に救われました。
そうだ、犬にとって音なんて必要ないんだ。
シーザーも言葉なんて使ってなかったじゃん!
大切なのはエナジーだった~~~~!!
(↑犬を飼う気もなかった時からシーザーにはまっていましたw)
でもエナジーだけで伝えられるのはシーザーだからであって
とりあえずオーソドックスな指示
「駄目・いい子・ヨシ・オスワリ・フセ=マテ」を教えてみよう
・・というかそれさえ覚えられればいい!「お手」なんて桃子にはいらん!と思い
完全にテンションを持ち直したのは1週間後ぐらいだったかな~・・・
声をハンドサインに置き換えただけで後は普通の子犬に教えるのと同じ方法
オスワリもフセも5分×(2~3回)×(2~4日)あれば覚えた。
こちらの意志が伝わり出来る事が増えてくると曖昧だった「桃子の意志」が浮き彫りになってくる。
「あれ?無視してるな」とか「反抗してきた!」とか
つまり「こちらの言う事をきかない桃子」出現。
同時進行で散歩時の問題わんさか。
シーザーミランを観て
「やっぱ、犬が馬鹿なんじゃなくて飼い主次第なんだな」と
深く深く頷いていた私達は「逃げ道」も「言い訳」も出きず
どんどん途方にくれてゆくのである・・・・
この続きは又の機会に書きたいのですが
私が動揺した気持ち・でも今はこんな風に桃子が大切な存在になっている事
そういう事を「今、動揺している人」の何かのプラスになればなぁと思ったり。
なのでブログタイトルには敢えて高々と「耳の聞こえない犬」とうたいました。
でも実の所「耳が聞こえない」のは大した問題じゃない。
全然問題じゃない。
まったく問題じゃない。
それも大声で笑って言えます。
耳が聞こえなくても補える事・代わりになる方法、沢山あります。
それに犬は「方法」なんてなくても良いパートナーになれる動物。
だから諦めなくていいんです。
「耳が聞こえないから」と諦めなくていいんです。
諦めるほど悲しい事じゃないんです。
・・・まぁ、ちょっと面倒な事やコツが要るけれど
全然可哀想じゃない。
桃子が我が家に来て約1年
耳が聞こえないからこそ?のどんくさい行動、KYな行動、無邪気な行動、無防備な行動
そういうものが全部「桃子だな~~」と笑えます。
奮闘真っ最中でまだまだ色々な事に凹んだり間違ったりする私ですが
桃子が桃子で良かったと心から思います。
追伸
最近になって見つけた動画
「ハンドサインを教えている所」
あと「うそ?」と思ってしまうような耳の聞こえない犬の面白動画
これには癒されました(笑)
魂の叫びなのか!? 耳が聞こえないはずなのに音楽に合わせてリズムを刻むノリノリなワンコが話題に