「車内の変化とぼんやり分かってきた事1」の続き
2015年9月からの車内クレート
最初こそ3面を全部閉めて鼻泣きしたら「NO」から始まった桃子。
正直・・・・ですね
短絡的な考えしかない私達は「このままずっとクレートなんかな」なんて話してた。
理想が捨てられない飼い主↑(笑)
でも「桃子と出掛けられないよりはいっか」「あのエクソシスト桃子よりマシ」なんて自分自身に言い聞かせてたな。
何より安心して1人と1匹で運転できるし(エクソシスト桃子の時は一人で運転なんて無理だった)
2人と1匹の時は足元・1人と1匹の時はクレート
すれ違う車の中にちょこんと座って穏やかに景色を楽しんでる犬をみると羨ましくて「い~~ね~~」なんて話しながら
「でも桃子は桃子。クレートで落ち着けるならこれでいいや」と理想を諦める事も出来てった。
ただ・・・ですね
ソフトクレートを全面閉じると熱がこもる!
冷房ガンガンでも桃子はぁはぁ。そのうちクレートに入る事を拒むようになってきた。
こりゃーいかんなと1面だけ開けて顔を出してもOKって事に。
当然出ようとする。
外を見ようと頑張る。
2015年10月~11月頃
前足の第一関節?までは出ていいけど
それ以上出ると「もっと出たい!」→「外が見たい!」という欲求が押さえられなくなって
「ハウス」「NO」の指示が届かなくなる。
最初こそ信号の度に頑張ってた桃子も「まぁいいや」的に寝る様になって来て
そうやってリラックスできたら「他の楽しみもあるんだぞ~」ってサプライズで骨をプレゼントしてみたり。
ここのラインを守れば落ち着けるってのが分かると
ちょっとしたスーパー買い出しも会社帰りに済ませないで一旦家に帰り桃子を乗せて行ったり
車で連れてく回数が増えてくる
2015年12月~2016年1月頃
この頃になると上半身クレートから出てても「外を見る」っていう事を諦めやすくなり
私も私で調子こいてベッタリさせてます(・・・笑)
でもこれが出来る条件としては「ハウス」「NO」と指示を出したらクレートに引っ込む事ができる&興奮していないのが第一条件。
桃子の場合興奮が上がると腰がガクブルになるので時々腰を触りながら色々観察。
「ここまでなら指示が届くんだ~~」
「ここまでになったら指示が届かないんだ~~」
「じゃぁこのポジションはどうだろう?」
・・・で色々試しだす飼い主。
↑このポジションは30秒後にはガクブル興奮モードになるんだな~~とか
↑でもこのポジションだと興奮モードにならないんだ!とか
これって散歩の時に「私が前に居る意味(桃子が後ろを歩く意味)に繋がってるー!」って合点納得したりとか
2月には昼間3面開放実験。
昼間でも外側を向いていても伏せていると興奮状態にならずに声(桃子の場合指ツンとかw)が届く。
座った体勢で外に釘付けになっても30秒以内に「伏せ」とか何らかの指示を出してあげるとこっちの世界に戻って来れるんだ~とか
座って興奮せずに外を見れるポジションは私の方を向いてる時なんだから
「こっち向いてろ」っていうコマンド作ってやって「外を見ない」だけじゃなくて「指示があったら外から目線外す」ってやるのはどうなんだろ~~とか
エクソシスト桃子の時は全く考えも出来なかった細かい部分を私が考えたり試せるようになって
「あ・・・マネージってこういうことなんだ」とか頭ではなく感覚みたいな部分で色々納得できてった。
そしてそれが確信に変わった瞬間がこちら↓(暗いので動画じゃなく連射なんですが)
座席からクレートを取ったらどうなるか実験
あ・・・ちなみに7ヶ月前までは座席に乗った瞬間
コレ↑。
誰がなんと言おうがどんなに押さえ込もうがコレ↑
この仁王立ち桃子しか見た事がなかったんですが
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~!!!
これには私がびっくり。
泣きそうになるくらいびっくり。(実際数滴放出)
7ヶ月前まで座席に座る事すら出来なかった桃子が
すんなり座りすんなりこちらを見てすんなり指示に従いすんなり伏せをしすんなりリラックスしおった。
8月からの8ヶ月間
足元ポジション・クレートポジションの中で
落ち着かせる・興奮させない事をこちらだけがコントロールしていると思ってたんだけど
ちがった~~~~~~!!
桃子は密かに「理性」を養ってた!
エクソシスト本能を押えながら「どうするべきか?」って考えられる理性を桃子は桃子なりに学んでた。
あほですが・・・
犬は学ぶ
って事を頭では分かってたけど初めて体全身で実感したんですよ。
桃子が学べるベースをどう私達がマネージしてあげるか
これが凄く大切なんだって実感したんですよ。
いや・・・あの・・・頭では分かってるんですよ。
でもそれは「知識」であって「実感」じゃない。
経験して初めて私だけの「実感」や「納得」になる。(・・・んですよ、私の場合・・・汗 丸のみできない性格です、はい)
仁王立ち桃子にはどんな刺激も無感だった。
桃子が聞かないのではなく「外の風景以外の情報をキャッチする余裕がなかった」から。
足元やクレートという道具やマネージを取り入れ
「外が見え難い環境」になって初めて「私達」の存在が桃子の目に映る様になった。
指示が目に映る様になった桃子は「外が見たい」という欲求と「どうするべきか」という指示の間で少しずつ「理性」が働く様になる
5分間に1回出していた指示の感覚が少しずつ長くなっていって
芽生えて働き始めた理性がその長さ分養われてゆく。
「どうするべきか」と分かった桃子はクレートの中で「我慢をする」ようになる。
我慢している桃子を褒めたり、ご褒美あげて「他の楽しみもあるんだぜ~」って教えたり
眠りかけている桃子に「安心して眠ってていいよ~」って撫でたりして
そんな風にしてたら多分桃子は「我慢」を受け入れて「これが普通」って学び出したんだと思う。
この1段1段のぼるステップ・・・このステップが私達には足りなかったんだって思う。
散歩の興奮と同じくらい実は大問題だった車の中での興奮。
その道筋が最近ようやく見えた気がする。
そしてその道筋の中に散歩でのヒントが沢山隠れてる気がして嬉しい。
ちなみにクレートはまだまだ外しませんw
エクソシスト桃子の記憶を2度塗り3度塗りするまでクレートを使ってしっかりじっく~り上書きする。
その結果「クレートの中で落ち着ける桃子」になったら、それはそれでクレートをずっと使えばいい。
あと「車に乗り込む前の桃子の心理はどうなんだろう?」とかまだまだ一杯見直す所もある。
桃子が学べるベースを
まず私達が最初に考えどうマネージしてあげられるか
桃子しか知らないから引き出しは凄く凄く少ないけど
少ないなりに沢山観察して沢山考えようって
きっとそれが結果的に一番の近道になるんじゃないかな~~~なんて実感した最近です。
それにしても桃子
あなたは小さな頭で沢山考えて沢山学んでるんだなー。
私が思っているよりもきっと沢山沢山頑張ってる。
そう気が付くと愛しい。
分かりにくい事ばかりやって遠回りする飼い主だけど諦めないから付いてくるよーに!(笑)
お~~わ~~り。